キリスト教放送局日本FEBCスタッフブログ

2009年06月16日

太宰と聖書

太宰治。
皆さんも一度は聞いた事のある名前ではないでしょうか。
「無頼派」として有名な作家です。

太宰 治

実は、我がFEBCオフィスの最寄り駅の三鷹駅から徒歩10分のところに、彼の墓地があるんです。
毎年6月19日は、彼の晩年の作品『桜桃』にちなんで、桜桃忌がおこなわれます。

そして、2009年は彼の生誕百年らしいんですね。
そんなこともあって、最近、太宰を読んでいました。
代表作『人間失格』の強烈なインパクトがあって、
彼の作品はちょっと読む気がしなかったんですが、
『富嶽百景』『東京八景』『ロマネスク』『女生徒』といった短編を読んでいました。


『富嶽百景』


太宰の小説の中には、意外な程多く、聖書が出てきます。
実際、彼はキリスト教に関心を持ち続けていたそうです。
中でも『駆け込み訴へ』というのは、主人公がイスカリオテのユダ。
これが…面白いんですね。
もちろん「小説」なんですけれども、彼の心理描写は、
「あの時のユダはこんな感じだったのかも」と思わせる何かがあります。

太宰治がユダに託して語った、イエスへの狂おしい程の憧憬と反発。
そこには何か「真実味」があります。
そして同時に、何とも言えない悲しみも。

暗いイメージがつきまとう太宰ですが、
作品には彼の自意識と彼なりの「美学」が満ちています。
この機会に、ちょっと読んでみるのも、どうでしょうか。

(chohsuke)
posted by FEBC Staff at 09:01| Comment(1) | TrackBack(0) | おすすめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
主の御名を賛美します。ブログに紹介?されています太宰さんの作品は、「駆け込み訴え」ですね。新潮文庫で読みました。金木の斜陽館に行ってから、聖書を読んだことがあることを知り、NHKの人間大学で太宰治について放送した時に「駆け込み訴え」を寺尾聡さんの朗読で聞き、俳優の息子さんだけあり、迫力ある朗読だったので印象に残り、それがきっかけとなり購入したのでした。聖書の内容通りでは、ないのですが、実際のユダの心の内面もそうだったのだと伺えるように描かれていると私もおもいました。「パンドラのはこ」には、確か、讃美歌の一説もでてきますね。どん底の生活から「聖書(御言葉)に救われた!」と言い切った太宰さん、私の所属教会の以前の牧師さんと同じ感想ですが、教会の門を叩き、礼拝し出席し、受洗に至り、本当の意味で救われて欲しかったな〜と思い、自死したこと、とても残念です。
Posted by 青いチュウリップ at 2009年06月16日 10:20
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/121603910
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック