皆さんも一度は聞いた事のある名前ではないでしょうか。
「無頼派」として有名な作家です。

実は、我がFEBCオフィスの最寄り駅の三鷹駅から徒歩10分のところに、彼の墓地があるんです。
毎年6月19日は、彼の晩年の作品『桜桃』にちなんで、桜桃忌がおこなわれます。
そして、2009年は彼の生誕百年らしいんですね。
そんなこともあって、最近、太宰を読んでいました。
代表作『人間失格』の強烈なインパクトがあって、
彼の作品はちょっと読む気がしなかったんですが、
『富嶽百景』『東京八景』『ロマネスク』『女生徒』といった短編を読んでいました。

太宰の小説の中には、意外な程多く、聖書が出てきます。
実際、彼はキリスト教に関心を持ち続けていたそうです。
中でも『駆け込み訴へ』というのは、主人公がイスカリオテのユダ。
これが…面白いんですね。
もちろん「小説」なんですけれども、彼の心理描写は、
「あの時のユダはこんな感じだったのかも」と思わせる何かがあります。
太宰治がユダに託して語った、イエスへの狂おしい程の憧憬と反発。
そこには何か「真実味」があります。
そして同時に、何とも言えない悲しみも。
暗いイメージがつきまとう太宰ですが、
作品には彼の自意識と彼なりの「美学」が満ちています。
この機会に、ちょっと読んでみるのも、どうでしょうか。
(chohsuke)
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